グローバルリーダーズ

自分の個性や才能を活かして、世界規模で活躍されている方をゲストとしてお招きするプログラムです。
リーダーたちの体験談や想いを直接聴き、多様な生き方や価値観に触れる体験を通じて、子どもたちが「将来どんな大人になりたいか?」「そのためには今何をしたらいいか」など、将来を考えるきっかけを与えます。

獣医
【講師】 土井寛大先生

総合芸術科
【講師】 サカクラカツミ先生

フリーアナウンサー
【講師】 海保知里先生

世界中を飛び回るピアニスト
【講師】 碓井俊樹先生

夢を叶えたバレリーナ
【講師】 根本里菜先生

イチゴで世界は変えられる?
【講師】 岩佐大輝先生

フットボールイベント
~サッカーで世界に羽ばたく~
【講師】 西村雄一先生・大谷未央先生

オリンピック選手に聞く、
世界のお話
【講師】 岩屋陸子先生

実施日:2018年5月9日(水)

講師

土井寛大 先生

獣医。欧州の高校を卒業後、北米大学に進学。野生動物の研究をつづけ獣医博士に。日本に帰国後、日本でも獣医博士を取得。現在、アライグマなど特定外来種の国内対応等の最前線で活躍。

講演内容

  • 獣医の仕事
  • 獣医になった経緯
  • 外来種とは
  • 命の重み、外来種問題解決方法についてのディスカッション

当日の様子

多くの子どもたちが夢見る職業、獣医。今回は本当の獣医師さんからお仕事についての仕事や、心づもりをうかがいました。身の回りの動物にまつわるクイズからはじまり、特定外来種がどのように生まれ、またどのように処理されるのかまで、多岐にわたる体験談を、子どもたちにもわかりやすくご説明いただきました。
命の尊さや、人間の身勝手さ、そして動物たちとの付き合い方まで、プロの視点から多くのこと子どもたちに教えてくれました。

実施日:2017年8月7日(月)

講師

サカクラカツミ 先生

日本の伝統文化の持つ特異な「動き、リズム、精神性」を総合芸術として表現するアーティスト。
現在までに39ヵ国から招聘されパフォーマンスを行い、15ヵ国のTV番組に出演。また「世界に伝えたい日本のカッコ良さ」と題し講演会を国内外(モスクワ大学、青山学院大学、桜美林大学、名古屋学院大学、ロンドンSOAS大学等)にて行う。

講演内容

  • 世界を魅了するパフォーマンスを実演
  • 海外公演の話
  • サムライトレーニング
  • パフォーマンスを体験

当日の様子

先生ご自身がデザインした赤の衣装で登場。世界を魅了してきたパフォーマンスを披露してくださいました。映像を使ったパフォーマンスに、子ども達は大興奮し、アンコールの嵐が巻き起こりました。
「日本はかっこよい!」ということで、動きだけではなく、武士の時代から、勝った時に喜ばず、相手の気持ちになって行動することは、日本独特の精神であることを話してくれました。サカクラ先生はそれを、“サムライトレーニング”と呼び、普段の生活でもそれを意識することの大切さを話してくれました。
空手の型を全員で体験し、最後は映像に合わせてパフォーマンスを体験させてもらいました。

最後に、サカクラさんが子どもたちに伝えてくれたメッセージ。

「大好きなことで世界に飛び出そう!」
サカクラさんは、子どもの時に勉強は苦手だったけどモノ作りが大好きでそれを、とことんやらせてくれ、仕事もその延長でモノ作りに携わる仕事をしていて、ダンスに出逢って、それを極めるようになったそうです。
好きなことを常に追い求めてきて、今は世界でパフォーマンスができるようになったそうです。好きなことを極めることで世界に飛び出せるチャンスがあることを、子ども達に伝えてくれました。

実施日:2017年7月19日(水)

講師

海保知里 先生

元TBSアナウンサー。2015年4月からTBSラジオのパーソナリティ。ニューヨークで出産し、現在女児(5歳)男児(3歳)を絶讃子育て中。
資格:英検1級・TOEIC980点

講演内容

  • アナウンサーの仕事
  • 日本語と英語の早口言葉
  • 英語で食レポ体験
  • 英語の絵本の読み聞かせ

当日の様子

アナウンサーの仕事の話を紹介、また、幼少期にアメリカで育ちバイリンガルの海保さんは、アナウンサー時代から英語を活かした仕事を多く携わっていた話をしてくださいました。アニメーションの吹き替えなども担当されていたので、当時のキャラクターの声を実戦すると、いつもの声色とは違う声優さんのような変わりように子どもたちもびっくりしていました。
早口言葉を教えてもらい、子ども達も一人ひとり挑戦し、さらには、英語の早口言葉も実践してくださいました。同席していたベルリッツの先生も拍手をするほど滑らかに話し、プロの技を見せていただきました。

現在は、経験を活かして、子ども向けの英語の絵本の読み聞かせなどを実施しているとのことで、絵本を使いながら、英単語を教えてもらいます。その英単語を活用して、子どもたちが食レポ体験を英語で実践。盛りだくさんの内容で、アナウンサーと英語が身近に感じられる時間となりました。

最後に、海保さんが子どもたちに伝えてくれたメッセージ。

「とにかく何でも一生懸命にやることが大事。」

実施日:2017年3月23日(木)

講師

碓井俊樹 先生

ピアニスト。東京藝術大学付属高校、東京藝術大学、ザルツブルク・モーツァルテウム芸術大学。各国で開催される国際音楽祭への出演、国際音楽コンクールの審査員を務めるなど多方面にて精力的に活動。これまでに演奏し友好を深めた国・地域は、30カ国以上にのぼる。北はアイスランドから南は南極大陸まで渡航。世界各国を舞台に演奏活動を繰り広げ、人々との交流を通じて信頼を深めるなか精力的に芸術文化の向上を図っている。

講演内容

  • 世界で演奏活動をすることの楽しさ
  • 難民の支援、紛争地帯での音楽活動
  • 小学生時代の話

当日の様子

世界を股にかける音楽活動のご紹介、また、活動を通した世界とのつながり方を話していただきました。また、4歳で始めたピアノにどのように向き合ってきたか、学生時代の努力や、語学力の大切さについて、体験談をもとにご説明いただきました。
碓井さんが今現在取り組んでいらっしゃる国際的なプロジェクトとして取り組んでいる活動を紹介。ロシアへ90名以上のオーケストラメンバーを率いて渡航しし演奏を行ったり、インドの聾学校や、シリアの難民の方とのと触れあい、また、音楽活動をしながら世界を回り、南極での体験なども写真と世界地図を交えながら生き生きとお話していただきました。
各国の出入国スタンプでいっぱいになったパスポートを子どもたちに見せていただき、子どもたちは音楽という媒体を通して、世界がぐっと身近になることを感じていた様子。
また、子どもたちが普段使っているキーボードで碓井さんが生演奏を披露してくださり、一同総立ちで楽しませていただきました。

最後に、碓井さんが子どもたちに伝えてくれたメッセージ。

「世界を回っていると、強く思うこと、それは語学力です。どんなに一生懸命頑張って、何かの腕を磨いたとしても、伝える手段がなければつまらない。今は、どの国に行っても2か国語3か国語は当然のように話せる人たちがたくさんいます。強み+英語で世界はずっと近く、楽しい場所になります。頑張ってください!」

実施日:2017年1月12日(木)

講師

根本里菜 先生

フランス、イギリスのバレエ留学を経て、現在はオーストラリア・バレエ団に所属。
3歳でバレエをはじめ、その後フランスへバレエ留学、ローザンヌ国際バレエ・コンクールで才能を認められ、イギリスでの研修を経たのち、現在はオーストラリア・バレエ団に所属。
バレエ団では「白鳥の湖」をはじめ、年間の公演数は200回を超える。

講演内容

  • 幼少期からプロバレエダンサーになるまでの軌跡
  • バレエの表現技法(マイム)
  • マイム体験
  • 白鳥の湖の実演

当日の様子

バレエの美しさや、言葉だけではない、「踊り」というコミュニケーション手段について根本先生からお話がありました。今までバレエを知らなかった子も、ローザンヌ国際バレエコンクールの映像には、食い入るように見ていました。
バレエの表現方法・マイムの説明をしていただきました。手の細かな動きや表情で言葉を発さずともストーリーは伝えられることを学び、実際に子どもたちも体験しました。
最後はマイムを取り入れた白鳥の湖のワンシーンを実演してくださいました。根本さんが踊りだすと場の空気が変わり、子どもたちは静かに見つめ、踊りが終わると、自然と拍手をしていました。

最後に、根本さんが子どもたちに伝えてくれたメッセージ。

「最高の一瞬のためになにがなんでもがんばる。失敗を怖がらない。途中でやめない。恥ずかしがらない。」

実施日:2016年9月2日(金)

講師

岩佐大輝 先生

株式会社GRA代表取締役CEO。大学在学中に起業し、現在日本およびインドで6つの法人のトップを務める。2011年の東日本大震災後には、大きな被害を受けた故郷山元町の復興を目的にGRAを設立。先端施設園芸を軸とした「地方の再創造」をライフワークとするようになる。イチゴビジネスに構造変革を起こし、ひと粒1000円の「ミガキイチゴ」を生み出す。

講演内容

  • 岩佐さんの人生史
  • 3.11の話
  • 3.11からの復興と再生

当日の様子

始まる前までは、「イチゴ農家の人と、世界がどうつながるの?」と首を傾げる子どもたち。岩佐先生は、まずは、プログラミングに興味を持った小学生が、大学で起業した話をしていただきました。
そして、3.11の東日本大震災の時を話してくださいました。写真がうつり、声のトーンが低くなり、空気が変わりました。何もなくなり、みんなと同じ年の子がたくさん亡くなった事実が告げられます。
「そんな時、みんなだったらどうするか?」そんな問いが投げかけられました。

宮城県山元町の経済的および象徴的な価値を併せ持つイチゴを活用して、復興活動にとり組み始め、これまでの経験を活かし、IT技術を駆使していったことなどを話してくれました。復興活動の苦労の軌跡、映像で被災者が笑顔を取り戻していく様子を見ながら「希望とはなにか」を伝えてもいただきました。

最後に、岩佐さんが子どもたちに伝えてくれたメッセージ。

「プロフェッショナルとは、自分の専門分野を活かして他の人の笑顔を作れること」

実施日:2016年8月8日(月)

講師

西村雄一 先生

2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会、2012年ロンドン・オリンピックなど、国際大会で実績を重ね、2014年6月に行われたFIFAワールドカップブラジル大会の開幕戦、ブラジル対クロアチアの主審を担当。現在、JFAプロフェッショナルレフェリーとして活躍。

大谷未央 先生

1998年-2008年TASAKIペルーレFC所属。2003年に、最優秀選手賞、得点王(2001年-2003年・2005年)。2000年-2007年日本代表として、2003年FIFA女子ワールドカップ、2004年アテネオリンピック、2007年FIFA女子ワールドカップに出場。

イベント内容

前半:西村さんによる講演

  • サッカーの審判員の仕事とは
  • ワールドカップの審判経験
  • 審判員になるためには
  • 審判として大切にしている「思いやりの心」

後半:大谷さんによるサッカー教室

  • シュート練習
  • ミニゲーム

当日の様子

イエローカード・レッドカードを実際に触らせてもらったり、フリーキックなどの際に、ラインを引くバニシング・スプレーを使わせてもらったり、審判員のトレーニングの様子など、審判員の仕事にまつわる話をしていただきました。サッカーの試合を見ることがあっても、審判に注目していた子どもはいなかったので、審判の仕事内容は、どれも新鮮に感じたようです。
ワールドカップで使ったボールを触らせてもらうなど世界での経験も話してもらいました。
ルールを守ることの大切さ、サッカーは、思いやりのスポーツであること、そして、相手を思いやることは、サッカー以外でも大事であることを子どもたちに伝えてもらいました。

実践編では、大谷さんによるサッカー教室。元FWの選手ということもあり、「ゴールをすることが大事だし、何よりもサッカーの楽しいところ。」と話し、とにかくサッカーを楽しんでもらいたいということで、シュート練習をしました。
東急スポーツシステムさんのサッカーのコーチ陣を相手にミニ試合。西村さんに教わりながら、子どもたちで審判員も務めました。

初めてサッカーを経験する子どもも多かったですが、「サッカーって楽しいね!」
「西村さんって、You-Tubeで見るより、イケメン!」
「みおりん(大谷さん)、毎日KBCにくればいいのに!」などの感想を言っていました。

最後に、西村さんが子どもたちに伝えてくれたメッセージ。

「いつも、試合の前に、お互いのリスペクト(思いやり)を忘れないでくださいと言っている。人として、お互いを信頼し、尊重し、大切に思うこと、“思いやり”を大事にしてほしい。」

実施日:2016年6月8日(水) 16:50 ~ 17:50

講師

岩屋睦子 先生

1989年からシャンソンVマジックのポイントガードとして活躍し、シャンソンのWリーグ10連覇に貢献。新人賞、MVP、ベスト5など多数受賞。1996年のアトランタオリンピックに日本代表として出場7位の成績に貢献。1999年に引退。現在は主に子どもたち向けに身体を動かす楽しさを伝える指導を行う。

講演内容

小柄な日本人としての戦い方等のバスケットボールに関するスキルも含め、スポーツを通じた世界との関わり方について講演していただきました。

  • 世界でプレーした経験
  • オリンピックの話
  • バスケットボールを始めたきっかけ

当日の様子

岩屋さんの幼少時代の写真をみながら、「小学生の時にやっていればよかったこと」「勉強したこと」など、子どもたちも親近感を持ちやすい形で終始アットホームに進行しました。オリンピックや世界でプレーした経験や、海外の選手と日本人選手の違いを目の当たりにした時のことなど、当時の写真や映像を交えつつ話していただきました。。

オリンピックの試合のダイジェストを観た際には、岩屋さんがシュートを決めると、子どもたちは「よっしゃー!」「にっぽん!にっぽん!」と総立ちでスクリーンに大歓声を浴びせていました。スポーツの素晴らしさを伝えるだけにとどまらず、世界で感じた文化の違い、様々な経験を通じて感じた「世界で活躍するためにはものおじしない度胸と積極性が大事だ」ことを伝えていただきました。

最後に、岩屋さんから、子どもたちへ伝えてくれたメッセージ

「私は、英語は上手に話せなかったけど、単語を並べたり、ジェスチャーをまじえてチームになった選手とコミュニケーションをとりました。なんとかなった部分もあるけど、やはり英語が話せたらもっと世界が広がったはず!だからこそ、自分の可能性を広げるためにも英語をしっかり話せるようになってください!将来この中から世界で活躍するお友達がでてきてくれることを心から願っています!」