小1の壁とは?
主に、共働き家庭において、子どもを保育園から小学校に上げる際、直面する社会的な問題を、『小1の壁』といいます。
保育園では、延長保育があるところも多く、ある程度遅い時間まで子どもを預かってもらえます。
しかし、公的な学童保育では通常18時で終わってしまうところも多く、保育園よりも預かり時間が短くなってしまい、子どもは、家で一人で過ごすことになります。
小学校に入学して急にしっかりするわけではないので、保護者は安全面でも精神面でも心配がつきません。
また、小学生になると、時短勤務制がなくなる企業も多く、子どもの小学校入学を機に働き方の変更を迫られるワーキングマザーの方が多くいるのが現状です。
保育園と小学校では大きく違いがある
一日の流れ

保育園で預けていられた時間は小学生になると預けていられなくなってしまう。
その結果・・・
お子さんは |
お母さんは |
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お子さんは
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一人の時間が増え、危険に巻き込まれてしまう可能性がある。
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急に一人で過ごす時間が多くなり、宿題やおやつなどを自己管理しなければならなくなる。
お母さんは
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出社、帰宅の時間を変えなくてはいけない。
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雇用形態を変えなければならない。
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長期休みのお弁当作り、平日実施の学校行事参加など、保護者の負担が増える。
年間を通して起こる小1の壁
春
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入学後、一週間は給食が始まらず、お昼には帰ってきてしまう。
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公設の学童保育の中には4月1日から利用できないところがある。
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保護者会、引き取り訓練、PTAの活動など、入学式以外でも保護者参加の行事が多い。
夏
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学童保育では、昼食がついていないことが多いため、夏休みはお弁当を作らなくてはならない。
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定員の問題で“長期休みだけの利用”は出来ない学童保育が多い。
秋
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行事が多く、仕事の調整が難しい。
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日が短くなり、小学校、学童保育から一人で帰らせるのが心配。
冬
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インフルエンザなどの感染症が流行り、学級閉鎖で預け先がない。
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年度の変わり目で、新しい習い事、塾などを検討し始めるが時間が取れない。
更に小学生は、幼児を卒業して学童期に移り、思春期へと移行する時期です。知的能力が飛躍的に発達し、自律的な自我意識を持つ人格が形成されるようになります。発達過程にいる学童期は、幼児期と同様、周囲にいる大人の存在がとても重要です。
大切な放課後
小学生が放課後と長期休みに過ごす時間”年間約1,600時間”
小学校低学年の子どもが学校にいる時間は、年間約1,200時間。これに対し、長期休みなども含め放課後に過ごす時間は、年間約1,600時間になり、子どもが放課後過ごす時間は、学校にいる時間よりも、年間約400時間も多くなります。
かつては、子どもたちは放課後に、家庭や地域社会において、家事や自然体験などを通し、基本的な生活習慣、生活能力、他人に対する思いやりや善意の判断、自立心や自制心、社会的なマナーなどを身につけていました。
しかし、昨今では、核家庭化が進み、共働き世帯の増加により家庭や地域社会といった“学校外”でも子どもの教育機能が低下しています。
このような社会環境の中、情報教育の育成上、大切な時期である小学生の”放課後の充実”が重要となってくる
学童保育は、基本的な生活習慣、生活能力、他人に対する思いやりや善意の判断、自立心や自制心、社会的なマナーなどを身に着ける場として、注目され始めています。
一口に学童保育と言っても、実はいくつかの種類があり、子どもを預ける時間、場所や費用によって学童保育の種類を選択することが可能です。